アウトランダーシリーズの第4部「妖精の丘にふたたび1」がやっと発売されました。
前作からすでに一年以上経過・・・待ちくたびれるほど待ってやっと発売された第4部です。今回は新大陸に辿りついたジェイミーたちのその後が描かれています。
妖精の丘にふたたび1
たしか前回は新大陸へ辿りついた二人でしたが、クレアが目を覚ましたところで続く・・・でしたね。
それからどのくらいの時が経ったのかよくわかりませんが、物語の没頭は囚人の絞首刑の場面でした。いつもながらストーリーの展開は速いです。
その死刑囚というのがジェイミーの刑務所時代の仲間でした。彼はつまらないことで絞首刑になりジェイミーがその最後を看取りました。そこにはまだ何人か死刑囚がいましたが、その中の一人がどさくさに紛れて、まんまと逃げ出しました。その囚人スティーブン・ボネットという男は逃亡中ジェイミーたちに助けられましたが、その後恩を仇で返すような真似をしました。
ジェイミーには結婚してアメリカに渡った叔母がいまして、たった一人のその叔母ジョカスタを頼って旅に出ます。
例の宝石を売った有り金すべてを海賊になったあの囚人スティーブンに奪われてしまったのです。有り金だけでなく叔母に会いに行くために整えた衣装のなにもかもが奪われ一文無しになった彼は悪党スティーブンを助けたことを深く後悔しました。
それでもやっとの思いで叔母のところに着いたジェイミー等一行を叔母ジョカスタは暖かく迎え入れ、地所の経営を彼に任せてくれましたが、居候の身で何かと気遣う現状を満足できなくなり、そのうち独立したいと想う気持ちが強くなっていきました。
ある日、妊娠していた娘が中絶の最中に出血多量で亡くなる事件があり、産婆の奴隷女が手を貸したと判明し、このままでは死刑にされるところジェイミーたちがインディアン居留区へ逃がそうと考えました。
奴隷売買や先住民であるインディアンの問題など・・・自由を求めてやってきた新大陸にもいろいろと抱える問題が・・・。
さて、現代のブリアナに舞台は移ります。彼女はロジャーから手紙を貰っていましたが、返事は書きませんでした。
彼からは会いたいという電話が・・・彼女は悩んでいました。
妖精の丘にふたたび2
いいかげんに書いてしまわないと忘れてしまいそうです・・・ってすでに忘れかけている気も・・・。
奥地での開墾作業に日々明け暮れているジェイミーとクレアです。厳しく辛い毎日でししたが、そこには希望がありました。
なんだか信じられないくらい・・・熊に襲われたり、ふつう死んでいるだろう、とおもいますが、そこは主人公、どんなに過酷な状況におかれてもちゃんとやり過ごすんですよ。
現代でジェイミーとクレアのその後に襲い掛かる過酷な運命を知ったロジャーはブリアナにはそのことを黙っておこうと心に決めていました。
彼を受け入れてくれないブリアナですが、結局彼にも黙って両親を探しに過去の世界へ行ってしまいました。
彼はすぐ後を追いますが・・・男は石を通れない・・・?
いえいえ彼もゲイリスの血筋のせいか、もっていた宝石のおかげでブリアナを追いかけてタイムスリップしてしまうんです。
さて、はじめてラリーブロッホへ足を踏み入れたブリアナですが、それぞれ登場人物の初対面のリアクションが面白いです。そりゃ父親そっくりなその外見をみたら皆驚くでしょう〜。何日かはそこへ留まり両親のことをいろいろ聞いたりしていましたが、タイムスリップしたロジャーはブリアナを探します。
船乗りとして仕事をみつけました。そこの船長がスチーブン・ボネット、そうジェイミーが助けたあの悪党です。どういう巡り合わせか彼のもとでロジャーは働くようになりました。
ある酒場でブリアナを探していたロジャーが男装のブリアナを見つけました。感動の再会・・・しかし結局隠し事のせいでのちに仲違いしてしまった二人、でもこのときふたりは内々の結婚をしました。
その後、とうとう実父ジェイミーと初対面したブリアナ・・・この場面、いいですね〜、感動ものです。
妖精の丘にふたたび3
ジェイミーとの初対面の後、とうとう最愛の母にも再会したブリアナ・・・二人はただただ嬉しくて抱き合います。初めて会った父とははにかみながらも徐々に心を通わせていきましたが、後を追ってきたロジャーが父ジェイミーにとんでもない誤解から半殺しの目にあわされてしまいました。
母クレアはブリアナが妊娠していることに気付きます。ロジャーとの子じゃないんですよ、彼の子だったらどんなに救われたか・・。
あのスチーブン・ボネットに強姦されて出来た子だったのです。でも、誰の子であっても彼女は産む決心をしていました。
インディアンに連れ去られたロジャーの身の上を知った親子は取り返しの付かない状況におかれます。どうしてもジェイミーを許せない彼女でした。父は彼ロジャーを連れ戻しにクレアと旅に出ます。
その頃ロジャーはインディアンに売り飛ばされ奴隷にまで身を落としましたが過酷な運命がまっていました。殺されるのではと思っていたところにジェイミーに助けられた彼はやっとブリアナのところへ帰ることができます・・・しかし彼女の妊娠のことは知りません。
そのインディアン居住区に代わりにヤングイアンは留め置かれ彼等と一緒に帰ることが出来なくなりました。
イアンのことでは後ろ髪引かれる思いでブリアナのところへ戻った彼等ですが、彼女の妊娠を知ったロジャーは・・・。
話は変わりますが、あのロード・ジョン・グレイ卿が再び(三度?)登場!
しかも何を思ってかブリアナの婚約者としてです!
なんかもうめちゃくちゃ・・・な気もしないではないですが、しかも、このジョン・グレイ卿にあろうことか逮捕されて監獄にいるスチーブン・ボネットに面会したいと頼むんですよ。しかも実現してしまったという、悪党ボネットに会いたいわけではありませんでしたが、処刑される前に彼に生まれてくる子供のことを知らせておかなくてはと思っていました。
しかし、悪運の強いこの男がそうやすやすと処刑されるわけはなく、見事脱走に成功しました。置き土産に養育費と称してダイヤをブリアナに手渡します。
九死に一生を得たグレイ卿でしたが彼も大怪我をしながら助かりました。
どこかへ姿を消していたロジャーでしたが、やはり彼女なしでは生きていけないと気付きブリアナのところへ戻りました。
そうこうしているうちに産み月になり男の子が誕生、名をジェレマイアという、これまた舌をかみそうな名前ですね。初孫にメロメロなジェイミーですが、ギャザリングの日にロジャーからフランクの手紙のことを知らされました。
その手紙には・・・。
|