時の旅人クレアT
1945年、従軍看護婦だったクレアは夫のフランク・ランダルと一緒に休暇を取りにスコットランドのハイランド地方へ来ました。そこのストーン・サークルを訪れた彼女はタイムスリップして18世紀のスコットランドへ飛んでしまいました。そこで夫そっくりなイングランド軍の大尉と出会い、捕らわれの身となります。彼は夫のご先祖様でした。
新手の何者かに襲われ連れていかれた先にはその仲間と肩を脱臼したお尋ね者が・・・彼の名はジェイミー、のちにクレアと結婚します。クレアは彼の脱臼を直し、アジトであるリアフ城へ客人として滞在します。城主はコラム・マッケンジー、彼らはその一族でした。連れてこられたリーダー格の男は城主の弟ドゥーガル・マッケンジーでジェイミーは彼等の甥でした。クレアはそこで診療所を開きました。彼等はクレアをイングランドのスパイではないかと疑っています。マッケンジー家はジャコバイトで資金集めに奔走しています。スパイ容疑で疑われているクレアとお尋ね者のジェイミーはドゥーガル・マッケンジーの説得でお互いの身を守る意味で結婚に同意しました。これでクレアはスコットランド人となり、20世紀の夫とそっくりなイングランド人大尉ジョナサン・ランダルから我が身を守ることができました。ジョナサン・ランダルは温和な夫フランクとは似ても似つかない極悪非道の男でした。
時の旅人クレアU
結婚初夜のクレアとジェイミー・・・熱いです。ジェイミー・・・年下で美形で、おまけに童貞です。 旅の途中で、クレアはそこがタイムスリップした場所のすぐ近くだということに気づきます。現在の夫であるジェイミーのいいつけを守らず退避場所を移動してしまい、ランダル大尉の手のものに捕まってしまいました。まあ、ジェイミーが助けに来てくれるのですが・・・。クレアはジェイミーから生い立ちやランダル大尉との込み入った事情の経緯をききました。ランダル大尉は妙にジェイミーに執心しています。
クレアは地方検察官のダンカン夫妻とは知り合いでした。夫人のゲイリスはドューガル・マッケンジーと不倫して妊娠していました。夫のアーサー・ダンカンを毒殺し、魔女として捕らえられました。その場にクレアもいたものですから一緒に魔女だと思われてしまったのです。取り調べも彼女には不利なことばかりでした。クレアを助けようとしたゲイリスの腕に天然痘予防接種の跡を見て驚くクレア・・・ゲイリスもタイムスリップしてきた人間だったのです。
クレアはジェイミーに全てを語りました。自分が未来から来た人間だということを・・・ジェイミーはおどろきますが、彼女を安全なもとの世界に戻そうとします。クレアももとの世界に戻ることを承知しましたが、どうしても彼を忘れられず・・・。
時の旅人クレアV
彼の元へ帰ってきた妻クレアを連れて2人は故郷ラリーブロッホへ向かいます。故郷にはジェイミーの姉ジェニーがいます。小さなジェイミー(叔父と同名)も・・・この子のことをランダル大尉にレイプされて身ごもった子だとジェイミーは誤解していました。姉のジェニーは幼馴染のイアンと結婚していました。おまけにお腹の中には第2子も・・・。
姉夫婦のもとでしばらくは平和な穏やかな日々を過ごしました。
ジェニーが第2子を出産したある日、ジェイミーは非正規軍に捕まってしまいます。一旦は逃げだせたもののドューガル・マッケンジーから現在悪名高いウェントワース刑務所に入れられたと聞かされました。彼女はなんとしてでも助けにいきます。そこにはランダル大尉も来ていました。マッケンジー家の仲間の手を借りて接触を図ります。またもやランダル大尉です・・・クレアの命と引換えにジェイミーは残ります。そして・・・以前、アレックス・マクレガーという青年が大尉に同性愛を強要されて自殺した事件がありました。ジェイミーにも魔の手が・・・アレックスという名前にチェックです。ランダル大尉にはアレックスという弟がいました。
いよいよ明日が絞首刑だという当日、
ジェイミーの母の崇拝者であったマーカス・マクラノフという領主の助けを借りてクレアたちはジェイミーをとうとう助け出します。彼は片手を潰されてはいましたが、五体満足で救い出されました。
逃亡の末、修道院へ落ち着き、そこで傷を癒すことになりました。しかし、彼は肉体より精神の方を病んでいました・・・。そうとうランダル大尉に痛めつけられたようです。拷問には耐えられても大尉の性癖には耐えられなかったのです。クレアまでを拒否する彼に彼女は体当たりで取り戻します。
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