ポンパドール・アントワネット・ジョゼフィーヌ
「フランス王家3人の貴婦人の物語展 」が2001年10月13日から伊勢丹美術館で公開されます。全部で四会場をまわる予定らしいですが、
私も行って見たいです。フランスを代表する3人の貴婦人ポンパドール夫人、王妃マリー・アントワネット、皇后ジョゼフィーヌがやって来ます。
ロココといえば、優美で華やかな女性的な印象を持っていますが、マリー・アントワネットの時代より
ポンパドール夫人の時代のほうが、より洗練されて雅な印象を与えてくれます。
つまり、アントワネットの時代はというと、あの大きな髪型にみられるようなゴテゴテした過剰な装飾ですね。
ポンパドール夫人の肖像画を見るとドレスはリボンやレースなどで豪華に飾られていますが、どことなく優美で、
わあっ、綺麗とため息が出ます。夫人はロココの画家ヴァトーが描いた雅宴画の世界を彷彿とさせます。
その当時からいろいろなことを言われましたが、彼女はとても努力家でした。寵妃として最後まで影響力を失いませんでした。
今回展覧会には絵画、工芸、服飾など展示されるようですが、その時代の調度品など比べてみたいですね。彼女たちはどのようなものを愛用
していたのでしょうか。ポンパドール夫人のサイトがありますが、こちらのギャラリーに夫人の現存している肖像画がほとんどすべて網羅されています。
http://www.madamedepompadour.com/
|
マリー・アントワネットは知らない人はいないだろうと思われるほど有名なフランス王妃ですが、
私は「ベルばら」によってその存在を知りました。ちなみに左がルブラン夫人の肖像画を参考にして描いた王妃で、右がジョゼフィーヌです。
どなたかがダイアナさんと比較されていましたが、ああなるほど・・・共通点があるなと私も納得していました。
ダイアナさんは36才で、王妃は38才で亡くなりました。ファッションリーダーで、素行の点でも非難されましたし・・・
王妃の最後が立派だったと称賛されたようにダイアナさんももう少し長生きしていたら人々の受け止め方も違っていたかもしれませんね・・・。
でも決定的に違ったのは王妃が外国人だということで民衆から徹底的に嫌われていたのに対してダイアナさんは
英国民から愛されていたことでしょうか。外国からやって来た今の王室より、より濃くスチュアート王家の血筋を受け継いだ英国人であったわけですから・・・。
皇后ジョゼフィーヌは池田理代子先生の「エロイカ・栄光のナポレオン」を読んで
彼女の気持ちの移り変わりが非常によく理解されました。最初はただの軽薄で多情な女性でしかありませんでしたが、
憐れな女性ですね。気づいた時にはもう遅すぎたのですね。
いったい私はここで何を書きたかったのかといいますと、一応この展覧会を記念して何か書き残しておこうかなと思いました。
とても気になる展覧会です。
|
|